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四巻を見てなぜこうなったかは、
私の脳内万歳なかんじで(・∀・) *忍び寄る罠* 「頼むから、もう、行ってくれるなよ」 彼はもう怒ってはいなかった。 見て取れる呆れに、わたしは苦笑する。 大人になっても変わらない仕草に、 わたしは今でもたしなめられてる。 それもそうだ。 反省する気がないんだから。 「仕事、っていって、丸々一年帰ってこない。そんなのありえるか? 前の日までふつうに隣にいたのに、だ」 「思ったより長引きました」 「帰ってこれないほど?」 「でも週一で電話しましたよ?」 「少ない」 「あらあら」 「っていうかこの体勢、」 もうちょっと落ちつかせてくれませんかね。 帰ってきていきなりドアに押し付けられたんじゃあ、 わたしだって、尻ごみしちゃいますから。 「あんたが、大きな仕事に追われてるのは、知ってる」 「はい」 「それをやめろとか、断れとか、言わないけど」 でもここにいろ。なんて、 「それ矛盾してますよ」 両手で頬を挟んだ。 子供の顔しても子供じゃないんだから。 どうしようもなくどきどきするんだから。 あなたは大人になって、 わたしを、せつなくさせているんだから。 「わたしはやめませんよ」 「やめちゃったら、わたしの魅力、半減ですから」 「そんなことであなたに愛想尽かされるなんてごめんです」 そんなこと、と まだ彼は何か言おうとするので、 面倒臭くなってキスして口を塞いでしまった。 あぁ一年ぶり。 なんて愛しい感覚なんだろう。 手放せない。 捕まえてたい。 だからこそ、わたしは。 彼はすぐ口を話し、また怒りだそうとしたけど、 じっとわたしが見上げる目を見て、 また呆れた顔をして、 ゆっくりと私をドアに押し付けるように、キスした。 一年分の接触を取り戻すように。 ねぇ知ってますか。 熱を下げないための意図したすれ違い。 忍び寄る罠 (どうか捕まって) PR この記事にコメントする
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